精神障害者の理解のために
何もやる気力がない、朝が起きられない、人に会うのが面倒。また聞こえるはずのない声が聞こえる(幻聴)。自分が他人から被害を受けていると思い込む(妄想)などの症状を抱えてしまった人たちが、地域の中で自分らしい生活をしていこうとしています。
精神障害者とは精神の病気のために生活する力が弱まっている人々です。
どんな力が弱まるの?
●ひとりで日常のことをこなす力 ●上手に人付き合いをする力
●働く・収入を得る力
精神障害者はさまざまな援助を必要としています。
弱まった力へのリハビリテーション
地域での生活を助ける援助
●日中の活動の場・社会参加の場 → 就労継続支援・就労移行支援事業
●日常生活を支える援助 → 地域活動支援センター
●安心して生活できる住まい → グループホーム・公営住宅
●経済的安定はこころの安定 → 生活費・医療費などの経済的援助
社会の偏見が精神障害者の地域生活を難しくしています。
精神障害者は精神科病院にいる人、危険という偏見が根強くあります。
●社会の理解
●福祉的援助・生活支援
●適切なリハビリテーション
●よい医療
「精神疾患」とは
統合失調症や神経症、うつ病など「精神疾患」とひとことで言っても様々です。特に統合失調症は長期化しやすいといわれていますが、現在ではよい薬も使われ通院だけでも症状に対応でき、リハビリ活動や諸制度も活用できます。家族が服薬に協力し、焦らない姿勢をもつこと、さらに信頼できる医者と連携することで症状は安定します。障害を抱えた方を支える体制をつくることが肝心です。